歳を重ねること

Essay
『今日ね、はじめて席を譲られたの』

両親が電車で出かけた際、父が『席どうぞ』と譲られたそうです。
今年67歳を迎えようとしている父。

その話を『今日パパ、ショックなことがあったんだよね!』と
少しオーバーにエピソード話をする母

いつものこと。

父は『あなたが隣にいたからじゃなーい』と笑いながら
いつもの、お互い不都合なところは相手を棚に上げる感じで
あとは、だんまり・・

 

『席を譲られる歳になっちゃったんだね』

普段から年齢よりもやや若めに見られがちな二人は
その意識もあるのか、、、それは私の憶測だけれど
少しばかり、針でツンッとされた感じのチクッと感があった様子。

 

とらえ方、次第で見る世界はいろいろ

そのエピソードを聞いた私は
『何歳くらいの人だったの?』

両親
『20歳前後かな?女の子。『どうぞどうぞ』って私の席もあけてくれたの』


『そうか~若い世代が心温かい人に育っている良い社会ってことじゃん』

 

心の優しさは嬉しいもの

確かに両親にとって、席を譲られることはチクッと反応があるのも分からなくはなく、きっと複雑さあるよね‥と思うことはありました。

けれど、若い子が席を譲る話を聞いて咄嗟に
『いいことだね~』と笑みと嬉しさの感情が起こりまた。

ほんとうに【とらえ方】は人それぞれ。

  • 言葉
  • 表情や振る舞い
  • メール文
  • 声のトーン など

大体が私の見方で見たいようにみていたり
思い込みで反応したりしています。

ヨーガの言葉に耳を傾けると、私の上乗せした見方が混乱させているんだなと思うことがある。あるがままを見てゆくと、美しい世界であることがみえてゆく。日々の中で、あるがままを見ることがヨーガなんだと、成功や失敗を繰り返しながら学んでいます。

心理学用語では

心理学では【リフレーミング】という心理学用語があるそうで
これは違う視点から物事を見ることを意味しています。

危機→好機
短所→長所
悩み→可能性
やりたくない→チャンス
というように。
ただ、ポジティブに考えましょうという一言で言えることでもなく、もう少し深い意味があるよう。機会があれば学んでみようかな。

ヨーガ哲学では

決してポジティブな考えを持つことは言われておらず
結果、そう傍からは思えるのかもしれないけれど

良いことも嫌なことも
得たいものが来ても避けたいものが来ても
どちらも等しく受け取れる見方がヨーギー(ヨーガの実践者)

どうしても私たちには、人生というダイナミックな動きを自分の意思だけでコントロールすることは当然ながらできない。
その自然の動きや、全体と言ったり、編み上げ統括するものを、ヨーガでは古来インドより【イーシュワラ】と呼びます。

時に抗うことの大事な場面もあると思いますが
その時でもイーシュワラを忘れずにと言われます。

何故なら、先ほどと重複しますが
私たちは全てを自分の意思でコントロールして人生を進めてゆく事は不可能です。

山あり谷ありの言葉があるように
良い時もあればそうでないときもある
上がれば下がることもある

そんなジェットコースターを楽しむために
個とは何か?全体とは何か?その仕組みを教えているのがヨーガ哲学なんです。

まとめ

さてさて今回、両親のエピソード話
これから経験する可能性のある私

ショックと思うか‥
良いことだと思うか‥
私も初体験したときどう思うかな。。。

どっちが良い悪いも、ないことだけれど
歳を重ねることに抗わない考えを持っていたいと個人的には思いました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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